動力盤と分電盤の違いとは?

動力の機械が3台追加(冷蔵庫・冷凍庫)になったため

動力盤の中にブレーカー(専用回路)を追加しました。

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■動力盤とは


動力盤(どうりょくばん)とは、工場や建物などの電気設備において、主に動力系統(例:モーターやポンプなど)の制御や配電を担う装置のことを指します。動力盤は一般的に、電気モーターやその他の動力装置を制御し、配電盤から電力を受け取り、それを各機器に供給します。

三相3線式とは、三本の電線を使った配電方式です。主にモータを動かす目的で利用されます。

大型の機械を使うためには三相交流をフルに使う必要があるため、三相3線式が用いられます。(三相3線式)


動力盤には様々な機能や構成要素が含まれますが、一般的に以下の要素が含まれます:


1,ブレーカー: 各回路や機器を過電流や短絡から保護するための装置です。ブレーカーは過電流や異常電流を検出し、電気系統を遮断することで、機器や設備を保護します。


2,接触器: 電動機を制御するための装置で、モーターの起動、停止、逆転などの操作を行います。接触器は手動操作または自動制御によって動作します。


3,リレー: ブレーカーや接触器などの制御装置によって制御される電気装置です。リレーは信号や制御信号を受け取り、それに応じて電気回路を制御します。


4,計器類: 電圧計、電流計、電力計などの計器類が動力盤に含まれ、電気系統の状態を監視し、適切な制御を行います。


5,端子台: 電気配線の接続や終端に使用される端子台が動力盤に含まれます。端子台は配線の接続を容易にし、配線の整理や保守作業を行いやすくします。


これらの要素を組み合わせて、動力盤は電気系統の制御と配電を行い、効率的な運転と安全性を確保します。




■家庭用の分電盤との違い


単相三線式は1φ3W(主に家庭用・電灯盤)、

三相三線式は3φ3W(主に商業施設や工場など・動力盤)

とも表記されます。(※φはファイと読みます)

単相が1φ、三相が3φと表され、Wとは線数を表します。三線なので3Wになるんです。

電灯盤と動力盤は、それぞれ異なる電気設備の機能を担っています。


1,電灯盤: 電灯盤は、建物や施設内の照明システムを制御するための装置です。一般的に、電灯盤は照明器具やその他の照明機器を制御するためのスイッチ、ディマー、タイマー、モーションセンサーなどの制御装置を含みます。電灯盤は、建物内の照明を点灯・消灯したり、照明の明るさを調整したりするために使用されます。また、一部の電灯盤には、非常照明や緊急用照明などの特殊な機能も組み込まれていることがあります。


2,動力盤: 動力盤は、工場や建物などで使用される電気機器や動力装置(例:モーター、ポンプ、コンプレッサーなど)を制御し、配電を行うための装置です。動力盤には、電気モーターやその他の動力装置を起動・停止・逆転させるための接触器、制御装置、ブレーカーなどが含まれます。動力盤は、電気機器の動作やプロセスの制御に使用されます。


したがって、電灯盤は照明システムを制御するための装置であり、動力盤は動力系統を制御し、動力装置を運転するための装置であるという基本的な違いがあります。

主幹40Aの家庭用の電灯盤(単相3線式)


■電灯盤とは


電灯盤(でんとうばん)は、建物や施設内の照明システムを制御するための装置です。主に、照明器具やその他の照明機器を制御するためのスイッチ、ディマー、タイマー、モーションセンサーなどの制御装置が含まれます。


電灯盤は、以下のような機能を持っています。


1,点灯・消灯制御: 電灯盤は、照明器具や照明機器の点灯や消灯を制御するためのスイッチを含んでいます。これにより、建物内の照明を必要に応じて制御することができます。


2,照明の調光: ディマーを備えた電灯盤は、照明の明るさを調節することができます。これにより、照明の明るさを調整して、雰囲気や環境に合わせた照明を提供することができます。


3,自動制御: モーションセンサーやタイマーを備えた電灯盤は、人の動きや時間に応じて照明を自動的に制御することができます。例えば、人が部屋に入ると自動的に照明が点灯し、人が部屋を出ると自動的に照明が消灯するように設定できます。


4,特殊機能の統合: 一部の電灯盤には、非常照明や緊急用照明などの特殊な機能が組み込まれていることがあります。これらの機能は、緊急時に建物内の安全を確保するために使用されます。


電灯盤は、建物や施設内の照明システムを効率的に制御し、エネルギーの節約や快適な照明環境の提供に貢献します。

動力盤(右上の3回路ブレーカー追加)



■動力盤1回路増設工事費用


動力1回路の増設工事の費用は、様々な要因によって異なります。以下に一般的な要因を示しますが、地域や業者によって価格が異なることを考慮してください。


1,労働費用: 工事にかかる労働費用は、主に工事の難易度や時間によって決まります。工事が簡単で、既存の配線や設備にアクセスしやすい場合は、労働費用が比較的低く抑えられるでしょう。逆に、工事が複雑で、配線や設備の移動や追加が必要な場合は、労働費用が高くなることがあります。


2,材料費用: 工事に必要な材料の種類や量によって費用が変わります。これには、配線、コネクタ、端子、ブレーカー、配電盤などの電気部品が含まれます。材料の品質やブランドによっても価格が異なることがあります。


3,許可や手続き費用: 工事を行う場合、地域の規制や法律に従うために許可や手続きが必要な場合があります。これらの手続きに伴う費用も工事費用に含まれる場合があります。


4,追加の作業費用: 増設工事には、既存の電気設備に影響を与える可能性があります。そのため、追加の作業が必要になる場合があります。例えば、既存の配線や設備の移動や更新が必要な場合、それに伴う追加の作業費用が発生することがあります。


これらの要因を考慮して、増設工事の費用を見積もることが重要です。工事を行う業者に見積もりを依頼し、複数の業者から見積もりを比較することで、適切な価格を把握することができます。

動力盤の主幹150Aと追加のブレーカー



■動力申請費用


動力申請にかかる費用は、地域や国によって異なります。一般的には、以下の要因によって費用が決定されます。


地域の規制や手数料: 電力会社や地方自治体が設定する規制や手数料が適用される場合があります。これには、電力供給契約の手数料や申請手数料などが含まれます。


契約の種類: 動力申請には、住宅用、商業用、工業用などの異なる用途や規模があります。申請の種類によって手数料や費用が異なる場合があります。


電力需要の規模: 動力の需要量や契約容量によって、申請費用が異なることがあります。需要が大きいほど、手数料や費用が高くなる可能性があります。


関連する手続きや書類: 動力申請には、関連する手続きや書類の提出が必要な場合があります。これらの手続きや書類の準備や提出にかかる費用も、申請費用に含まれる場合があります。


業者やコンサルタントの費用: 動力申請において、電気工事業者やコンサルタントのサービスを利用する場合があります。彼らのサービスにかかる費用も、申請費用に含まれることがあります。


動力申請の費用は地域や提供するサービスプロバイダーによって異なりますので、申請前に関連する機関や会社に問い合わせることが重要です。彼らは申請に必要な費用や手続きについて詳細な情報を提供できるでしょう。



■電灯盤の種類


電灯盤にはさまざまな種類があります。それぞれの種類は、異なる用途や照明システムの要件に対応するために設計されています。一般的な電灯盤の種類には以下のものがあります。


配線盤(Distribution Boards): 配線盤は、建物内の異なる場所にある電灯やコンセントなどの電気機器を配線するための盤です。配線盤は一般的に、建物の電気配線を制御し、保護するために使用されます。


制御盤(Control Panels): 制御盤は、照明やその他の電気機器を制御するための盤です。制御盤には、スイッチ、リレー、タイマー、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)などの制御装置が含まれます。これらの装置は、照明の点灯・消灯、明るさの調節、スケジュールの制御などを行います。


非常照明盤(Emergency Lighting Panels): 非常照明盤は、非常時に建物内の照明を点灯させるための盤です。非常照明盤には、非常照明用のバッテリー駆動型照明や非常電源装置(EPS)が接続されています。これらの装置は、停電時や非常時に建物内の照明を点灯させ、安全な環境を確保します。


スイッチボード(Switchboards): スイッチボードは、建物内の電気配線を制御し、電気機器を運転するための盤です。スイッチボードには、電力供給回路、ブレーカー、スイッチ、計器類などが含まれます。スイッチボードは、建物の主要な電力制御ポイントとして使用されます。


これらは一般的な電灯盤の種類の一部ですが、さまざまな用途や要件に応じてさらに多くの種類があります。建物や施設の設計において、適切な種類の電灯盤を選択することが重要です。


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